福島に行けなくても、できることを。
東日本大震災3月11日。
代表の岩井さんはボランティアで現場を訪れ、放射能についての現実を知りました。
その後、「子ども達には罪はない、放射能から守るために、是非、保養事業をやってほしい。」と依頼されます。
離れたところで生活をすることで、免疫力の回復などに、効果的だそう。
福島に行けなくてもできること。石川県でもできること。
試行錯誤しながらも現在8年目となり、活動に賛同してくれる方がとてもたくさんいるという。
「小さな子ども達が外で遊べないことがどれだけ大変なことだろう。存分に自然の中で遊ばせることであれば、手助けできる。」事務局の澤本さんは、自身の子育て経験とも重なり一緒に活動することを決意。
知り合いの農家にも協力をあおぎ、食事も添加物をなるべく使わないものや、発酵食を使うなど免疫力を上げるものの提供を意識しています。
子ども達を「あったかいもの」で包みたい
スタッフの大学生には、子ども達と自然体験をするだけではなく、事前研修や勉強会を開催し、今でも続いている大変な状況や、社会問題と密接に関係していることを伝え、一緒に真剣に考えています。
子どもから大人まで幅広い世代が触れ合うことは、みんなそれぞれ影響し合っている様子があり、活動を続けてきた副産物でもあるという。
放射能の影響は、これからどのように出てくるかわからず、「大丈夫」と言われる一方、「心配」とも言われる現実に、「どうせ国のモルモットだから。」と普通に話す子どもを目の当たりにした時はとてもショックだったと言います。
こういった想いを持った子ども達がたくさんいるのではないか、と。
「そういった子ども達を、あったかいもので包みたい、払拭できる何かを届けたい。」
そして、
「関わってくれる子たちがすべて、一緒に手を差し伸べられる人になってほしい。」
石川県にも原発があります。
明確な目的と揺るぎない想いを、涙目で語る岩井さん澤本さんの純粋な願いは、被災地の子ども達の笑顔を生み出しています。
●保養キャンプの実施
●放射能やエネルギー・環境に関する勉強会
●社会問題や人権を守るための学習会
●代表:岩井繁樹
●お問合せ : 登録団体一覧「団体情報」より
【ライター:高橋 美乃梨/撮影:川崎 麻美】