リアルな体験が子どもを育む
「冒険教育」機関(公益財団法人 日本アウトワード・バウンド協会/長野県)の大自然の中で数ヶ月過ごした時、
「そこに関わる人たちがどんどん変化していくことを目の当たりにした。」という代表の古源さん。
自然体験が人間の成長や教育につながっていると実感し、野々市市でも自分ができることをやりたいと思ったそう。
カフェ「ふくろうの森」を運営しながら、敷地内に茂る大きな木々を生かして「Tree ing」の活動をしています。
(ツリーイングとは、ツリークライミング(木に登る)、ラーニング(木から学ぶ)、シェアリング(木と共存する)の造語)
心も身体も柔らかい子どもたちにとって、大人の役割は、
「大人の考え方を押し付けずに、体験や経験ができる環境を整え、安全を見守ること。」
危険なことを見守ることはとても難しいですが、
「子どもがリアルな体験を通して何かに気づく、それを大切にしていきたい。」と、古源さん。
怖いという気持ちに寄り添い、聞いてあげる。
そして、「どうしたいの?」と問うていく。
それを超えた時に「自分でもできた!」という、
子どもたちが短時間で変わっていく様子を多く見てきたそう。
冒険を通して楽しむ、自己発見
怖くて木登りできなくても、みんなを見て「やる!」と自分で決めて勇気の1歩を踏み出した子。
自分の中から湧き出て来るワクワクが表情にでていたのでしょう、
我が子の「こんな表情みたことない。」と、新しく子どもの輝きを発見したという家族。
そして、大きなリスクがある時に人に任せることは、勇気がいります。
自然という身の危険がある中で、相手を信頼し、仲間に委ねることができたとき、チームが一気に団結するそう。
つくられたものではない自然に触れ合うことから育まれる、本能から湧き出てくる「生きる力」ですね。
「新芽、紅葉、落ち葉など、季節の移り変わりを楽しみながら、冒険を通しての自己発見も楽しもう!」と、
カフェの柔らかい雰囲気の中に「冒険」という高揚感が引き立っていました。
●Tree ing(ツリーイング) ●カフェ「ふくろうの森」運営
●代表:古源昭宏(コゲン アキヒロ)
●お問合せ
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【E-mail】 info(a)adventure-doors.com
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【ライター:高橋 美乃梨/撮影:川崎 麻美】