生の劇を観る体験は、その「人」を感じることができる
テレビが日本で普及した時代に「子ども劇場」は生まれました。
画面をみてばかりの子ども達の感性が失われないようにと
優れた舞台芸術を親子で鑑賞することを主として北九州で発足し
全国に広まり、その理念は引き継がれています。
全国25万人の会員が活動しており、石川県には6ヶ所の「子ども劇場」が存在します。
野々市・白山子ども劇場は発足5年目。地域密着版としてスタート。
生身の「人」が一生懸命に汗をかきながら演じている。
生の劇を観る体験は、その「人」を感じることができます。
何十年と語り継がれるものには意味があり、文化的な傑作に触れる体験は貴重です。
子ども劇場は、「本当にいいものは何か?」を考えながら、正しく良いものを選択し続ける努力を惜しみません。
親子で初めて観る劇は「人形劇」がいいそう。
子どもに良い芝居と触れ合わせることで、人生が豊かになるよう、
深みが増すよう、興味のあるものだけでなく、本物を観るということを大切にしています。
人間っていいなって思えるように、子ども達に劇を届ける
さらに、劇を観ることがもっと楽しくなるように“事前活動”の遊びをつくったり、
想像力と創造力を最大限に生かす子ども達の手作りイベントを開催したりしています。
現会員である現役母親のみなさんは、想いの詰まったエピソードを語ります。
「みんなが自分の子どもを見守ってくれている、地域のお母さんがいる感じがする。」
「小さい子同士で、”大丈夫だよ”って隣の子が手をにぎってくれたと聞いて嬉しかった。」
「”みんなで集まる会”の具材持ち寄りのめった汁が、なぜかとても美味しい。」
「いろんな劇を観ることで、夢を語るキッカケになっていった。」
一緒に感動して、人間としての幅ができるように。
人間っていいなって思えるように、子ども達に劇を届ける。
子ども達を地域で育てていくこと、次世代へ繋いでいくことを、小さなコミュニティで体現している”野々市・白山こども劇場”。
大きな親戚のように、人のぬくもりが”ここ”にあります。
●観る プロの劇団やアーティストを招いてお芝居・人形劇・コンサートなどを親子で鑑賞。
●遊ぶ やりたいと思ったことを自分たちで!ピクニック、子どもまつり、お泊まり会など。
●学ぶ お母さんたちのホットカフェ、学習会、講演会など。
●運営委員長:南部奈美子
●お問合せ
【E-mail】nonoichihakusan(a)gmail.com
※迷惑メール防止のため、(a)になっております。送信する際は、@に変換をお願い致します。
【ライター:高橋 美乃梨/撮影:川崎 麻美】