たばこ
たばこを吸うとどうなるの?
1.たばこに含まれる有害物質によって、引き起こされる病気があります
心筋梗塞、脳血管疾患、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、バセドウ病、胃かいよう、胃がん、骨粗しょう症、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、ぜんそく、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺炎、すい臓がん、ぼうこうがん、子宮頸がん、うつ病、ストレス過多、スモーカーズフェイス(老け顔)
たばこを吸うことで、これだけ多くの病気にかかりやすくなってしまいます。
2.たばこの煙に含まれる化学物質
依存性のとても高いニコチンや、発がん物質が含まれるタールが、たばこに含まれていることはよく知られているかと思います。この2つ以外にも、アセトン、ブタン、ヒ素、カドミウム、一酸化炭素、トルエンなど、殺虫剤などにも使われるような多くの有害物質が含まれています。
3.家族のたばこが、たばこを吸わない家族に与える影響
自分はたばこを吸っていなくても、周りの人が吸っていることで健康に悪影響が出ます。
大人はもちろん、子どもや妊婦では、特に深刻な影響が出ることがあります。
大人
脳血管疾患、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など呼吸器疾患の悪化、ぜんそく、血管の損傷、血栓のできやすくなる、心筋梗塞、狭心症など
妊婦
低出生体重児、流産・早産、子どもの先天異常など
子ども
気管支炎、肺炎、喘息、慢性の呼吸器症状(咳や息切れなど)、肺機能の低下、中耳炎、乳幼児突然死症候群など
4.たばこにかかるお金と時間
1箱600円のたばこを1日1箱吸い続けたとすると…
600円×365日=219,000円
積もり積もるとこんなに高額に!1年で20万円超!
たばこは一本吸うのに平均5分かかると言われています。
1日20本吸ったとして、1日で何時間かというと…
5分×20本=100分
1日のうち、2時間近くをたばこを吸う時間に費やすことになる!
禁煙したいなら?
禁煙に「手遅れ」ということはありません。
それでも、禁煙したくてもできない人、続かない人が多くいます。
意思が弱いせいではありません。たばこに含まれるニコチンの、依存性の強さのせいです。
1.どうやったら禁煙できるのか
禁煙までの道のりは、大きく分けて
- 自力で禁煙する
- 薬局などで買える禁煙補助剤を利用する
- 医療機関に通院し、医師の指導のもと禁煙補助剤を利用する
の3パターンです。
2.禁煙治療に医療保険が適用されます
以下の条件をすべて満たせば、医療保険が適応されます。
- ニコチン依存症の判定テスト(TDS)で5点以上
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上
- すぐにでも禁煙したいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
注1)禁煙治療を保険診療で行なえない医療機関もあります。事前に医療機関にお問い
合わせください。
注2)保険適用による禁煙治療は、12週間で5回の診察を受けることとなります。
医師と相談して受診日を決め、受診を継続してください。
石川県禁煙外来一覧<外部リンク>
3.禁煙治療にかかるお金は?
負担割合を3割とした場合、医療保険が適用されれば、飲み薬を使用した場合で1万8千円程度(あくまでも目安)です。
少し高価な気もしますが、1日1箱のたばこを吸うとすると、1年で20万円以上かかります。それと比べると、約1割の金額で禁煙治療ができます。
リンク
- 厚生労働省(たばこと健康に関する情報)<外部リンク>
- e‐ヘルスネット(情報提供)<外部リンク>
- 石川県ウェブページ(たばこ対策)<外部リンク>