明治時代の学校生活と行事
明治時代の小学校がつくりだした特色ある学校行事には、運動会と修学旅行があります。
運動会は気持ちを鍛(きた)えるために始まりましたが、日本が清(しん)国と戦って勝利した1894年[明治27]の日清戦争(にっしんせんそう)以後には、戦う気持ちを高める戦意高揚(せんいこうよう)のため全国的に広がりました。野々市尋常(じんじょう)高等小学校でも、1904年[明治37]から、毎年秋に運動会を開催するようになりました。
修学旅行は、子どもたちが日ごろ見ることができない場所や物事を見学することで、考えを深めたり、感動することを目的としました。
野々市尋常(じんじょう)高等小学校では、1896年[明治29]から修学旅行が始まりました。
そして、1905年[明治38]からは、子どもの体を鍛えることや自然と触れ合うために遠足も行われるようになりました。
このほかには、学期ごとに学芸会が行われました。学芸会の内容は合唱(がっしょう)が中心でしたが、やがて劇(げき)も行われるようになりました。
富奥(とみおく)尋常高等小学校の運動会(1936年・昭和11)
野々市尋常高等小学校が修学旅行で訪れた伊勢神宮(1938年・昭和13)