郷土資料館(館内のご案内)
旧魚住家住宅
旧石川郡村井村樋爪(現白山市)に安政年間(1854~1859)頃に建造された農村の商家です。野々市の魚住家が明治前半期にこの建物を譲り受けたもので、ミセノマに商品を並べ、こんかにしんや肥料などを売る商売をしていました。
建物の前面は、平入り二階建てとする町家の構えで、その部分はミセノマの土間ニワにあたるが、奥の構造は妻入りで間取りも農家という複合建築物です。
表となる土間のミセノマは間口七間、奥行き三間で、左側一・五間をのぞき屋根裏まで吹き抜けで、上部にはサシモノ(梁)が交差している。右側にはトオリニワがあります。
江戸時代末期の町家風農家風の典型で、野々市市本町の旧北国街道筋によくみられる建物です。
稲坂家のご協力を得て平成6年(1994)に白山町から移築したものです。
展示室
1階では稲作を主とした農具、2階では人の一生に関する品物や生活道具を展示しています。