虫送り
野々市市は、少し前までは米作り中心の農業地域でした。そのため、農業にあわせた年中行事が行われていました。なかでも、7月の虫送りは、稲わらを使った火祭りとして、夏の風物詩になっています。
7月20日には、かつて農薬のなかった時代に、松明(たいまつ)の火で害虫を集めて追い払う、「虫送り」が市内の各村で行われていました。「虫送り」は、江戸時代から行われていて、1688年[貞享(じょうきょう)5・元禄(げんろく)元]に加賀藩は「金沢城に近いことから、虫送りの太鼓を打つときは、前もって届け出をするように」と村々に通知しています。
今でも、富奥地区、押野、御経塚では大きなかがり火の周りで太鼓を打つ「虫送り」が行われています。
スポ-ツランドの広場で行われる富奥地区の「虫送り」は、むかしの富奥村14地区がそろって参加して、競い合いながら勇ましく太鼓が打ち鳴らされます。
富奥地区の虫送り
押野の虫送り
御経塚の虫送り