「自殺予防週間」と「自殺対策強化月間」
自殺対策基本法に基づいて、毎年9月10日から16日を「自殺予防週間」、毎年3月を「自殺対策強化月間」と定めて、国、地方公共団体、関係団体等が連携して「いのち支える自殺対策」という理念を前面に打ち出した啓発活動を推進しています。
9月10日~16日は「自殺予防週間」です
自殺や精神疾患についての正しい知識の普及を図るとともに、これらに対する偏見をなくすため、9月10日の「世界自殺予防デー」からの1週間を「自殺予防週間」と定めています。
さまざまな悩みが重なると、誰でも「心が苦しい」「生きるのがつらい」といった気持ちになるものです。相談することで少しほっとするかもしれません。悩みがあるとき、困っているときは、ひとりで抱えずに誰かに話してみませんか。
3月は「自殺対策強化月間」です
例年3月は、進学や就職、転勤など、生活環境が大きく変わることが多い時期ということもあり、年間の月別自殺者が多くなる傾向にあります。そのため国は、毎年3月を「自殺対策強化月間」と定めました。
「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現のためにも、互いに支えあう気持ちをもつことで守られるいのちがあります。
心の不調について
こころの病気は誰にでも起こるものです。こころの不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門機関に相談することをお勧めします。また、自身のこころの不調に気づいても、「職場や家族に心配をかけたくない」という思いから、自分自身で抱え込み、誰にでも相談できずにいるケースもあります。そこでは、身近にいるご家族の方の「いつもと違う」という気づきがたいへん重要です。
こころの不調のサイン
からだの面
- 睡眠の変化:朝早く目が覚めてしまう、夜中に何度も目が覚めて眠れない、寝つきが悪いなど。
- 食欲・体重の変化:食欲がない、食べてもおいしくない。食欲が急に増えた。体重が減った、または増えた。
- 疲労がとれない:朝からぐったりと疲れきっている。疲労感がぬけない。
- その他の変化:頭が重い、肩・首が重い。下痢や便秘が続く。
こころの面
- 憂うつ感:気分が落ち込んでいる、何事にも悲観的になる。憂うつだ。
- おっくう感:何事にも興味がもてない、何をするにもおっくうだ。
- 焦り、不安感:イライラして落ち着きがない。不安だ。
行動の面
- 遅刻・欠勤:会社に遅刻することが増えた、欠勤することが増えた。
- 出社拒否:会社に行きたがらない。
- 会話:口数が減る、「自分はだめな人間だ」など否定的な発言が増える。
- 日常生活:新聞やテレビを見なくなった。人との接触を避けるようになった。
ひとりで悩まず、相談しよう
ゲートキーパーについて
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守る人のことで、「命の門番」とも位置付けられている存在です。
悩んでいる人に寄り添い、かかわることを通じて「孤独・孤立」を防ぎ、支援していくことが重要です。
専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場でできることを進んで行うことがゲートキーパーの第一歩につながります。
「傾聴」の学びをきっかけに、ゲートキーパーについて知ってみませんか。
ゲートキーパー養成講座/石川県HP<外部リンク><外部リンク>